暑いです。夏だから当然ですが、今年は特にキツイです。
汗腺はひらきまくり、皮脂腺は活動しまくりで、ハイドラフェイシャルを毎日でも受けたい気分になります。
7月から木曜日午後を休診にしていますが、当初の目的「つかの間の休息」とはならず、何かと仕事がらみの予定を入れてしまいます。
7月26日の木曜日は、韓国のレーザーメーカーであるJeisys(ジェイシス)社の大阪支店に出向き、新しいリフトアップマシン「ウルトラセルQプラス」の施術を受けてきました。
当院には、たるみ治療の最高峰マシンとして君臨する「ウルセラ」がありますが、それを模倣&改良&コストダウンして様々な機器が販売されています。
日本でよく出回っているのは、韓国メーカーのものが多く、「ダブロ」、「ウルトラフォーマー」、「ウルトラセル」などが知られています。
今回体験した「ウルトラセルQプラス」は、そもそもHIFUやフラクショナルRFなどを積んだ複合機である「ウルトラセル」から、HIFUだけを取り出して、躯体などをリファインしたものです。
本家本元の「ウルセラ」と異なる点は、
①顔用の深さの違うカートリッジが4種類ある(1.5㎜、3.0㎜、4.5㎜に加え、2.0㎜もラインアップ)
②ボディ用のカートリッジがある(4種類)
③カートリッジの先端幅が小さく、扱いやすい
④照射エネルギーを細かく調整しやすい
⑤照射スピードが速い
⑥超音波の到達点を確認するモニターがない
⑦機械本体とカートリッジの値段が比較的安い
などです。
実際に受けた感覚は、照射エネルギーを同等のものとして比較するならば、痛みはかなり少ないと感じました。
ただし、「痛みが少ない=実際の照射エネルギーが少ない」となれば、効果の出方に影響が出ると思います。
今回は、顔左半分だけに照射してもらい、翌日にウルセラで右半分を照射してみました。
個人的には、高いエネルギーでしっかりと焼灼すれば、それ相応の痛みが発生するわけであり、おなじHIFUであれば「痛みが少ない=十分に焼灼できてない」と思っています。
実際、翌日にウルセラで右半分に照射すると、照射時の熱の入り具合が全く違いました。
ウルトラセルQプラスは「照射点が小さい」感じがしましたが、ウルセラは特有の「照射点がグリグリとくる感じ」があり、施術後も頬全体に「ジーン」とした熱感が続きました。
おそらく、効果はウルセラの方が上だと思います。
ただし、これは同条件での照射を比較した場合であって、使い方によってはウルトラセルQプラスにも利点があります。
それは、上記④の「照射エネルギーを細かく調整しやすい」点です
ウルセラの出力調整は実質3段階しかありません。「痛い」と感じて、出力を1段階さげるとグッと照射エネルギーが落ちるので「痛くない」となりますが、効果が出ません。
ウルトラセルQプラスならば、0.1Jずつ調整できるので、痛みを我慢できるギリギリのところまで調整できます。
もう一つは、上記⑦の「機械本体とカートリッジの値段が比較的安い」という点です。
ビジネス面を考えても、施術料金をウルセラの約半分以下に設定することができます。
ウルセラの高い効果はわかっているけど、「痛みの強さ」と「料金の高さ」の両面で二の足を踏んでいる方には、最適でしょう。
4か月に1回ぐらい繰り返すと、ウルセラ1回分と同等の効果を出せるかもしれません。
ウルセラは消耗品であるカートリッジの値段がなかなか下がらないので、施術料金も400~500ラインで20万前後が最安値になると思います。
(おそらく当院がライン数あたりのコスパは日本最大と思ってますが、、、)
ウルトラセルQプラスの1回の支払額の低さは、患者さんの施術に対する敷居を低くしますので、HIFU治療の入門編としてもお勧めできるかもしれません。
大手の聖心美容外科クリニックさんも、全国の9店舗にすべて導入したようです。
なんか、買いたくなってきた!
もう、レーザーの置き場がなくなってきましたが、ウルトラセルQプラスは比較的縦長なので、クリニックの隅っこにも置けそうです。
やばいな、これ。