今回はヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸注入というと、嫌いな人、怖がる人もまだまだ多くいらっしゃいます。
最近では、良質なヒアルロン酸がほとんどですし、先のとがってない「カニューレ」を使用した手技も当たり前になってきています。
頬やあごにヒアルロン酸を入れることで、若い時の顔に近づけることができます。
嫌いな方は、「あの芸能人みたいにパンパンになりたくない」などと極端な例をお話しされます。
それも注入の仕方、注入後の対処の問題です。
仮に入れすぎた、術後に思いのほか水分を含んで膨らんだ、と実感されたら、ヒアルロン酸は溶かすことができます。
ミリ単位での修正はできませんが、不自然な状態であれば、自然な状態に戻すことができます。
皮下出血のリスクはありますが、コンシーラーで隠せます。
さて、今回のモデルは、Y.Mさん(推定年齢50歳)です。ラセムドを施術した直後なので少々皮膚の発赤はありますが、
①頬の高さ低くなり、ややゴルゴラインが形成されつつあること。
②下顎周辺のボリュームが減り、たるみも強調されていること。
③上顎にスモーカーズライン(たてじわ)ができていること。
が修正ポイントです。
まず、下顔面のボリューム減少が気になりますので、ジュビダーム・ボリューマ(固めのヒアルロン酸)を注入します。
その後に、上顎にジュビダーム・ボルベラ(柔らかめのヒアルロン酸)を注入します。
いずれも、左右に開けた1㎜以下の穴からカヌラを挿入して注入しました。
そして、アフターの写真がこれ。
下顎のへこみは目立たなくなり、上顎のしわ(写真ではわかりづらいですが)は、かなりなくなりました。
決して過剰な矯正にならず、ナチュラルな感じでの変化に気づいてもらえるでしょうか?
まずヒアルロン酸を入れたことには、言わなければ誰も気づかないはずです。
ちょっとこの後、上顎にいれたボルベラが水分を吸って、膨張気味になりましたので、ヒアルロニダーゼで多少修正が必要かもしれません。
下顎あたりは、もう少し注入しても大丈夫そうですが、2回にわけて注入するほうが、過剰な矯正を避けるにはいい場合もあります。
ビフォーアフターを並べてみます。
ほんの少しの修正だけで、ぱっと見の印象は変わるものです。
法令線を修正するような部分的な注入よりも、全体のボリュームバランス修正するほうが、表情もよくなる上に、綺麗に見えます。
さあ、今までヒアルロン酸が怖くてトライできなかった方も、ちょっとだけの修正から始めてみませんか?