年の瀬です。
今年2019年をふりかえってみると、なんといってもラグビーワールドカップが最も注目されたイベントでしたね。
日本代表選手たちの鍛え上げられた肉体は、機能美も伴って、もはや芸術的でさえありました。
計画的な厳しいフィットネスとハードな練習の繰り返しが作り上げたものでありましょう。
一方、アスリートたちとは真逆の生活を送る我々一般人は、彼らのような引き締まった肉体にあこがれを抱きます。
そうでなくとも、お風呂上りに鏡に映るだらりとタルんだ身体を見ながら、こう思います。
「おなかの肉、なんでここだけポッコリ出てくるのかなぁ。。。」
「お尻のたるみ、キュッとあがったら、ジーンズも綺麗にはけるのに。。。」
「二の腕のたるみ、だんだんひどくなる。ノースリーブのワンピースが着れない。。。。」
女性も男性も、年齢ともに体形が変わります。
特に女性は、年齢に関係なくご自身の体形にコンプレックスを感じている方は少なくありません。
ところが、日本人は欧米人に比較すると、体脂肪率はまだまだ低く、決して肥満ではない人が大半です。
でも、「もっと痩せたい」とみんな思っています。
なぜ???
それは、みんな「肥満」が嫌なのではなくて、「綺麗なスタイルを手に入れたい」からです。
体形維持のためには、食事制限も必要ですが、もっと必要なことは「運動」です。
しかし、結果がでるまでには、一定以上の負荷を定期的・継続的にかけて筋肉を鍛えて、基礎代謝を上げなければなりません。
それができる人は非常に限られています。
週に3回、ジムに1年間通える人、そしてそれを2年、3年と続ける人は、ジム会員全体の2割というデータがあります。
中には、ジムにしっかり通っていても、トレーニング内容が十分でないために目標が達成できない方もいます。
「運動」を習慣化して効果を出すことは、やっぱり簡単ではないのです。
ライザップはお客さんを徹底的に管理し、追い込むことで結果にコミットしてくれますが、リバウンド率も高いと聞きます。
なぜならそれは「厳しい運動は、つらい」という現実があるからです。
では、つらくない脂肪減少の方法はあるでしょうか?
その方法の一つとして、脂肪吸引というものがありますが、施術にともなう様々なリスクのため、一時の勢いはありません。
それに代わり、ここ10年では「冷却」「超音波」「高周波」「レーザー」などによる脂肪減量方法が注目されてきましたが、それらは効果発現に非常に個人差があります。
そして、いずれも「脂肪細胞」しかターゲットにしておらず、人間本来の機能美に必要な「筋肉」のことを一切考えていません。
私の考える「痩身」とは、「筋肉を鍛えながら脂肪細胞を壊死させ、局所のスカルプティング(彫刻を施すこと)を行い、美しい体形を維持する」ことです。
そうそう、一つだけありました。
シックスパッドに代表される「EMS」療法です。
しかし、これは非常に効率が悪い方法です。
なぜなら、EMSによって流れる電流は筋層の深さ1~2㎝が限界なので、筋肉全体の収縮は望めません。
また脂肪細胞への直接な作用もないため、結果が出るまでに非常に長い時間がかかります。
毎日、毎日張り付けて、筋肉ブルブルさせて、数か月かかります。
そのため途中でドロップアウトする方が非常に多いのが現実です。(実は私もその一人、、、、)
そのような現状の中、2018年にアメリカで販売開始となった、痩身マシンがあります。
その名も「EMSCULPT(エムスカルプト)」
触れ込みは「筋肉をつけながら脂肪を燃焼する唯一の非侵襲的治療」です。
発売1年で、アメリカでは400台売れています。
HIFEM(ハイフェム)と呼ばれる技術を利用して、筋肉を30分間に2万回も収縮させるとんでもないことをやってくれるマシンです。
HIFEM(High Intensity Focused ElectroMaganetic Field)は、日本語訳すると「高密度焦点式電磁場」といいます。
具体的には、「電磁場の力で筋肉収縮を強制的に引き起こして、筋肥大と脂肪壊死を誘発する」方法です。
HIFEM理論では、このある意味「不自然な(超自然というほうがぴったりですが)」筋肉の収縮によって、人間の努力と根性では絶対に成しえない効率とスピードで筋肥大させ、さらには脂肪壊死を引き起こすことが可能なのです。
実際、私もデモンストレーションでお腹に一度受けましたが、施術後数日で明らかに腹直筋の肥大が感じられました。
脂肪の減少は筋肉の肥大に遅れるため、壊死した脂肪細胞が除去されるであろう1~3か月後に効果を実感できます。
最初は1週間おきに合計4回受けるのがベスト。
以後は、決まった施術間隔はありません。
体形維持のため、1~2か月に1回ぐらいでもよいのでしょう。
アメリカでの200人を対象をした臨床試験では、9割以上の人が効果に満足したという結果でした。
これは、医療機器の世界ではあまり例を見ない、非常に高い数字です。
理論だけでなくリアルワールドでもしっかり効果を証明しています。
当院では、オリンピックイヤーの2020年に「部分痩身プロジェクト大阪2020」と題して、ボディスカルプティングの分野にも挑戦することにいたしました。
その一つが、この「エムスカルプト」の導入です。
大阪ではヴェリテクリニック様に次いで、2台めとなります。
早速、この年末にクリニックにやってきます。
腹部、二の腕、臀部、ふくらはぎなどが施術可能です。
そして、エムスカルプトとコンビで施術すると効果あり、と思えるのが「ヴァンキッシュME(ミー)」と呼ばれる高周波の部分痩身マシンです。
エムスカルプトと同時に受けることで、さらに脂肪減少のスピードと効率をアップさせることができます。
さらには、あご下の脂肪を減少させる新しいHIFU「ウルトラセルQプラス リニア」も導入です。
これについては、次回に。