7月です。
今年の梅雨は、それほどジメジメ感もなく、蒸しっと暑くもなく、比較的すごし安かったですね。
これからは本格的な夏ですが、まだまだマスク生活が続きそうです。
さて前回は、「美容における、マスクの功罪」についてコメントしてみました。
顔半分を隠すことによって「見られる」という刺激がなくなり、どんどん緊張感のない肌になっていく「マスク老化」が、巷のあちこちで見られるようになっている現実があります。
それは、われわれ美容関係者も例外ではありません。
今回は、そのような「マスク老化」についてお悩みの方への解答という形で、皆様にご覧いただきたい症例があります。
お問合せいただいたのは、大阪府泉佐野市にお住いのY様、52歳の女性の方。
「最近、マスクで顔を隠して仕事しているせいか、口から下の筋肉が緩みっぱなしで、なんだかハリもなくなってきました。年齢のせいか、メリハリのない老け顔になっているのが我慢できません。美容皮膚科で勤めているので、綺麗でいたいのですが、なんとかならないでしょうか?」
ふむふむ、50歳を超えるとほぼ確実に、老け顔になっていきます。
自然経過に任せると、かなりヤバい状況なります。
美容皮膚科のスタッフとしてお勤めですと、通常のお顔では患者様に申し訳が立ちません。
常に綺麗にありたいのは、美容関係者だけでなく一般の皆様も同じです。
さて、実際にどのようなお顔立ちなのか、拝見いたしましょう。
まずは正面から。
老化を感じさせる部分は
①こめかみのボリュームが減って、顔の輪郭が「ひょうたん」のようになっている。
②眉尻が下がっている。
③上唇がうすくなっている。
④口より下(下顔面)のボリュームがなくなり、あごの梅干しジワも目立つ
⑤目元にしわが多い。
改善点が盛りだくさんで大変ですが、ひとつひとつ解決していきましょう。
今回は加齢による局所のボリューム減少が、老化した顔にみられる原因となっております。
そのための、最も早く確実な解決策は、ヒアルロン酸注入です。
下は術後の写真です。
今回の注入箇所と効果は
①コメカミのへこみ
⇒上顔面の凸凹感が解消しひょうたん型から卵型の輪郭に近くなり、眉尻も上がる。
②口元、あご先端⇒口元からあご先端にかけてのシワがとれ、すっきりとした印象
③上口唇、仁中⇒スモーカーズラインが目立たなくなり、薄かった上口唇がプリっとなる
合計6本のヒアルロン酸を使用しました。
まだまだ改善点はありますが、それはまた次回に、ということで今回は終了。
このように、50歳を超えての脂肪やコラーゲン減少からくる老化には、ボリュームを補うという意味においてヒアルロン酸が一番効果的です。
当院のヒアルロン酸は、厚生労働省認可のアラガン社製です。
厚生労働省認可でない他のヒアルロン酸は品質が劣るのか、と言えばそういうわけでもないのですが、このアラガン社の製品だけで、ほとんどの施術に対応できるので、他のヒアルロン酸を使う必要が今のところありません。
ただし、目元はヒアルロン酸注入よりも、ベビーコラーゲンのほうが良い場合があります。
当院では目元治療の需要が少なく、ヒアルロン酸より1本あたりの単価が高くなるため、しばらく施術をやめておりました。
しかし、どうしてもベビーコラーゲンでないとダメなところもありますので、また施術メニューに加える予定です。
ただし現在ベビーコラーゲンはコロナ禍のためか、アメリカからの入手に2~3か月かかるようのなので、この秋からの再開になりそうです。
今回はハイフの話題も書く予定でしたが、それはまた今度。
韓国のトップメーカージェイシス社の考えた「シンデレラハイフ」っていうネーミングは、響きがいいですね。
ダブルミーニングなところもあり、私は結構気に入ってます。
その詳細は次のブログで。
なんだか、コマーシャルの多いテレビ番組みたいに、引っ張ってますね。すみません(汗)