先週なかばから、ジェイシスさんのご厚意で、今話題のたるみ治療器「ウルトラセル」をお借りしておりました。
従来、たるみ治療、小顔形成の最高峰は「ウルセラ」と「サーマクール」でありました。
「ウルセラ」は、SMAS層に効いて「ポニーテールをしたときのような」二次元的な引き上げ効果があります。
「サーマクール」は、真皮層に効いて「キュッとしまった小顔」を形成する効果があります。
それぞれの単体治療器は別会社から販売されており、機材代も高価で1回あたりの消耗品も高額でしたから、施術料金も20万ぐらいしていました。
ところが、2年ほどまえよりこの「ウルセラ」とサーマクール」を同じ機材にのせ、さらには皮膚のしわ治療効果のあるフラクショナルRFのハンドピースを載せた機材が発売されています。
それが、この「ウルトラセル」です。
このウルトラセルを作るにあたり、ジェイシス社は相当の工夫をしたようです。
とにかく、絶対必要な機能は残し、コストダウンのため削除できるものは徹底的に削除しているのがわかります。
デザイン的には洗練されていますが、プラスチック部品を多用しているためか、それほど高級感はありません。
そのため耐久性には疑問が残りますが、代わりにハンドピースが軽くて持ちやすいので施術がとても楽です。
本家「ウルセラ」は、超音波モニターが付いており、SMAS層までの深さを計測することができますが、この機種はそれができません。
もちろん、HIFU(FUS)用のハンドピースは、3.0mm、4.5mmのカートリッジがあるので、調整は可能です。
(担当者の方からは、今後1.5mm、6.0mmのカートリッジもラインアップされる可能性があると聞いています。)
サーマクールCPTのような、痛み軽減装置(ブルブル震える)はついていませんが、一挙に熱を加えるのではなく、2パルスにわけて熱を加えることによって痛みを軽減しています。
機材の価格を聞いて、搭載されている機能に比較してかなり安く感じたのでびっくりしました。(それでもトヨタの高級車が買えるほどの金額ですが。。。)
写真は、GFR(サーマクールと同じ)を施術されているスタッフです。
その前にFUS(ウルセラと同じ)を施術して、ほほのあたりが赤くなっています。
やはりFUSは痛みがそれなりにあるようです。本家ウルセラの痛みは相当と聞いていますので、まだ軽いほうなのでしょう。
後日、当院のお客様にデモしましたが、ハンドピースの当てる角度、皮下脂肪の厚さ(つまり筋層までの距離)などで、痛みが変わりました。
施術にはちょっとしたコツと慣れが必要なようです。
しわとたるみについての、お悩みも皆様から多数聞いております。
皆様、施術料金を聞いて、スーッとひいてしまいますが、このウルトラセルは効果が半年から1年持ちますので、1回20万としても月に2万円以下です。
メインテナンスで、より安価な施術(eMAXなど)を間に挟めば、かなりの効果を実感できるのではないかと思います。
放置しておけば、皮膚は知らぬ間にどんどんたるみ、多数のしわが寄り始めます。
効果のあまり感じられない高級化粧品を買いつづけるよりも、しっかり効果が期待できる施術を受け続けるほうが、最終的な満足度とコストパフォーマンスは上がると思います。
しかしながら、美容皮膚科の施術は魔法ではありません。
形成外科で行う糸をつかったリフトアップほどの劇的な変化は、1度だけの施術では期待できません。
そして、たるみきってしまった肌にたいしては、いくら機器で施術しても元の状態には戻りません。
「軽く垂れてきた」「軽くしわが寄ってきた」段階で、ボトックスなり、ヒアルロン酸なり、そして今回のような機器を使った治療なりで、被害(?)を最小限に食い止めていく必要があります。
あきらめたとき、激しい老化は始まります。
時はおカネには絶対に変えられない。
若さもおカネには絶対に変えられない。
でも現代は、ちょっとだけ頑張れば、今より肌の老化時計を止められることができる、場合によっては時計を元に戻すことができる。
美しさと若さと保つには、「愛」と「勇気」と「some money」です。
「愛」=「頑張っている自分に対する愛」
「勇気」=「施術への怖さ、恥かしさを克服する勇気」
「some money」=「数万程度で良いお金。長い人生のなかでは実はそれほど大金ではないお金。」
みぞぐちクリニックは、多くの女性、そして美意識の高い現代の男性諸氏の願いをかなえたいと思います。
ここまで言ったら、この機械、絶対買わなきゃね(笑)
髭剃り中じゃありません。
HIFU(FUS)のハンドピース、当ててます。