比較的暖かいとは言いながらも、やはり12月の夜は寒いですね。
乾燥も強くなりますが、そのまま放置だと私の肌は逆に皮脂を分泌しすぎて大人ニキビの元になるようです。
さて、私、美容皮膚科の開設以来、ビタミンCローションはスキンケアに欠かせないものとして位置づけております。
これまでは株式会社ケイセイが取り扱う、「VC-PMGローション」を採用してきました。
シンプルな外観ですが、水溶性ビタミンCとしてはなかなかの効果を見せてくれます。
但し、欠点もいくつか。
①開封してしばらくすると、ビタミンCの結晶がボトルの底に溜まり、使用時には溶液と一緒に出てくる。
②ツッパリ感が強い。
③水溶性ビタミンCにしては、値段が高い。(40mlで、税込5,000円する)
ほかに何か良いものはないかと物色しておりましたところ、良い製品に出会いました。
それは、株式会社ITO(アイ・ティー・オー)がラインアップするビタミンCローションシリーズ。
知る人ぞ知るこの会社は、自社製品に加えてOEM製品も作っていますので、有名美容皮膚科のクリニックの製品が実はこの会社の製品だったりもします。
さて、そのビタミンCローションですが、詳しく説明すると頭がこんがらがりますので、きわめて簡潔明瞭に説明します。
まず、ビタミンCローションに含まれるビタミンC誘導体には、「水溶性」と「油溶性」とその両方の性質をもつ「両溶性」があります。
水溶性ビタミンC誘導体としては、「アスコルビルリン酸ナトリウム」「アスコルビルリン酸マグネシウム」などが有名です。
株式会社ケイセイの「VC-PMG」は、この「アスコルビルリン酸マグネシウム」です。(P=リン酸、MG=マグネシウム)
油溶性に比べて浸透性が低いため、その効果が「表皮」に限られてしまいます。
しかも、前述のごとく単独使用ではツッパリ感が出やすいのです。(保湿剤の併用で解決はしますが・・・)
そして、安定性が低く、酸化しやすいため、冷蔵庫保存が原則です。
油溶性ビタミンC誘導体は、皮膚の深くまで浸透しやすくクリームやジェルの形で製品化されています。安定性にも優れています。
保湿力はありますが、逆にべとつく原因にもなります。
じわじわと吸収されるため、水溶性と比較すると即効性に欠けます。
そして、両溶性ビタミンC誘導体は、水溶性と油溶性の両方の性質を兼ね備えた、理想的なビタミンC誘導体です。
油溶性よりも浸透性が高いという特色もあります。
但し、原料が高いので容量が同じならば、やや割高になるという欠点もあります。
株式会社ITOの製品としては、①AP5-03ローションおよび②APP+TNaローションに注目しています。
①AP5-03ローション
(100ml 定価5,000円)
水溶性ビタミンC誘導体である「アスコルビルリン酸ナトリウム」および「アスコルビルリン酸マグネシウム」を主体とし、さらに抗酸化力を高めるため「亜鉛」を加えています。
ヒアルロン酸も加えており、水溶性ビタミンC誘導体ローションの割にはツッパリ感もほとんどありません。
価格も比較的安く、ケイセイの商品比べると半値以下です。
②APP-TPNaローション「通称:APPプラスEローション」
(50ml 定価4,000円、 100ml 定価5,500円)
両溶性であるAPPS(アスコルビルリン酸パルミチン酸)に、高い抗酸化作用をもつビタミンE誘導体である「TPNa(トコフェリルリン酸ナトリウム)」を加えた製品です
TPNaは優れた肌荒れ防止効果があり、活性酸素の除去や、保湿効果、水分保持機能、抗炎症効果などが認められています。
実際に使ってみた感想は、使用感としては、どちらも同じような感じです。
あとは、APP-TPNaローションの高浸透性と高められた抗酸化力から得られる結果次第でしょう。
お値段はAP5-03ローションよりも、やや高いのですが、あまり気にならない程度かもしれません。
わたしとしてはこちらがお勧めですが、化粧品の常で、まずは使ってみないとわかりません。
この二つ、パッケージングが似ているので、まちがって販売してしまいそうになるので、注意してます。
定価からディスカウントして販売しておりますので、ご購入の際は受付スタッフにお声掛けください。
大人ニキビのできやすい私は、これらビタミンC誘導体に「トラネキサム酸ローション」、そしてオバジの「デイリーPD(レチノール含有クリーム)」を加えています。
おかけで、48歳と4か月の肌にしては平均点以上の質をキープしているのではないでしょうか?
お肌にとってデイリーケアは非常に大切です。
健康な肌にするためには、ACE(ビタミンA、C、E)が不可欠ですね。