ドクターMの「美と健康のかかりつけ医」ブログ

2019.10.14

ヒアルロン酸注入(下顔面&上顎のしわ)

今回はヒアルロン酸注入です。

ヒアルロン酸注入というと、嫌いな人、怖がる人もまだまだ多くいらっしゃいます。

最近では、良質なヒアルロン酸がほとんどですし、先のとがってない「カニューレ」を使用した手技も当たり前になってきています。

頬やあごにヒアルロン酸を入れることで、若い時の顔に近づけることができます。

嫌いな方は、「あの芸能人みたいにパンパンになりたくない」などと極端な例をお話しされます。

それも注入の仕方、注入後の対処の問題です。

仮に入れすぎた、術後に思いのほか水分を含んで膨らんだ、と実感されたら、ヒアルロン酸は溶かすことができます。

ミリ単位での修正はできませんが、不自然な状態であれば、自然な状態に戻すことができます。

皮下出血のリスクはありますが、コンシーラーで隠せます。

さて、今回のモデルは、Y.Mさん(推定年齢50歳)です。ラセムドを施術した直後なので少々皮膚の発赤はありますが、

①頬の高さ低くなり、ややゴルゴラインが形成されつつあること。

②下顎周辺のボリュームが減り、たるみも強調されていること。

③上顎にスモーカーズライン(たてじわ)ができていること。

が修正ポイントです。

まず、下顔面のボリューム減少が気になりますので、ジュビダーム・ボリューマ(固めのヒアルロン酸)を注入します。

その後に、上顎にジュビダーム・ボルベラ(柔らかめのヒアルロン酸)を注入します。

いずれも、左右に開けた1㎜以下の穴からカヌラを挿入して注入しました。

そして、アフターの写真がこれ。

 

下顎のへこみは目立たなくなり、上顎のしわ(写真ではわかりづらいですが)は、かなりなくなりました。

決して過剰な矯正にならず、ナチュラルな感じでの変化に気づいてもらえるでしょうか?

まずヒアルロン酸を入れたことには、言わなければ誰も気づかないはずです。

ちょっとこの後、上顎にいれたボルベラが水分を吸って、膨張気味になりましたので、ヒアルロニダーゼで多少修正が必要かもしれません。

下顎あたりは、もう少し注入しても大丈夫そうですが、2回にわけて注入するほうが、過剰な矯正を避けるにはいい場合もあります。

 

ビフォーアフターを並べてみます。

 

 

ほんの少しの修正だけで、ぱっと見の印象は変わるものです。

法令線を修正するような部分的な注入よりも、全体のボリュームバランス修正するほうが、表情もよくなる上に、綺麗に見えます。

さあ、今までヒアルロン酸が怖くてトライできなかった方も、ちょっとだけの修正から始めてみませんか?